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2018.07.16
Sanaの部屋:「あゆみさん」は「Ajumi-san」?
フィンランド語を習い始めた頃、
「日本語の駅名などを見た時に、「気持ち悪い」と思えるようになったら、一人前です。
ただ、そうなったら、一種の病気です」
と先生に言われました。
「四ッ谷」は気持ち悪くないけれど、「Yotsuya」はとっても気持ち悪い。
フィンランド語には母音調和というルールがあり、yとo、yとaはそれぞれ違うグループなので、1つの単語に共存できないのです。
英語では「東京」を「Tokyo」と書きますが、ドイツ人やフィンランド人にとっては、これは気持ち悪かったり、読みにくかったりするので、「Tokio」と書きます。
「京都」も英語では「Kyoto」ですが、ドイツ語やフィンランド語では「Kioto」です。
日本人の名前には、よく「y」が含まれていますが、ドイツやフィンランドでは発音しにくい音なので、「j」に置き換えるとすんなり読んでもらえます。
では、元々「j」が含まれている場合はどうなるか…と言うと、ジャ行ではなく、ヤ行で発音されます。
「Japan(ジャパン)」は、ドイツ語では「Japan(ヤーパン)」、フィンランド語では「Japani(ヤパニ)」です。
日本人が「r」や「th」の発音が苦手なように、外国の人にも苦手な発音があります。
外国の人の前で自己紹介をする時は、名札を見せながら、ゆっくりと名前を発音してあげましょう。
ちなみに、私のフィンランド語の先生は、下の名前が「ジュン」なのですが、語尾に母音を付けて呼び易くして、自ら「Juni(ユニ)」と名乗っています。
頑張って「ジュ」と発音し続けた結果、無駄な抵抗だと気付いたのかも…時には諦めも肝心。