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アメリカ英語で、パーティーを開く、って何て言う?vol.6

Hello!英語の力を、人生の力に。

西東京市(田無駅近)にある、小学生からの英会話教室あうりんこENGLISH STUDIOの、英語インストラクターBBです。小学生・中学生・高校生・大人の、基礎から上級レベルを担当しています。

 

 

 

 

 

今回もBB留学記と題して、インディアナ州・Bloomingtonという田舎町のparty文化について、そして自分が初めてバンドに入ることになった経緯などを、生きた英語表現をちりばめて、お伝えしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このpartyというのはただ「大勢の人が集まってビールを呑む」ぐらいのもので、特別何かのお祝いでなくても、毎週末のように、どこかの家で行われている遊びの集まりのようなものでした。

 

 

 

 

 

当時、とても不思議に思っていたのですが、これらのpartyは普通の民家で行われるもので、クラブやバーではありません。そして、どこにも情報は掲載されていないのです。インターネットはあるにはありましたが、スマホなどはまだなく、ガラケーを持っている人がやっと出始めたころです。Flyerと呼ばれるチラシが、街の電信柱やキャンパス内の掲示板に貼られることはよくありましたが、自分にはほとんどがword of mouth(口コミ)によって伝わってきました。前述のDylanがこんな感じで誘ってくれるのです。

 

 

 

 

 

 

There’s a party this Saturday on 4th and Lincoln. Do you wanna go?

4thストリートとLincolnアヴェニュー(の角にある家)で今度の土曜にpartyあるよ、行く?」

 

 

 

 

 

 小さな町だからか、いつも誰かがどこかでpartyがある、という情報を知っているという事が、自分には不思議で新鮮でした。

 

 

 

 

 

 

小規模なpartyは大体、誰かがホストの知り合いです。が、大規模なものになると、ゲストも誰がこの家の住人か分からないし、ホストもこのゲストが誰の知り合いかも分からないということはザラでした。タダでビールを呑みたいが為に、一緒に行った仲間も誰も知らない家のpartyに行ったこともありました(笑)

 

 

 

 

 

 

 

その場所は少なくとも40人ぐらいの人でごった返していました。そしてbasement(地下室)では既にDylanのバンドがセッティング中でした。

 

 

 

 

 

 

ここでBB青年はとんでもない大役を仰せつかります。

 

 

 

 

 

Dylanは自分に彼らのバンド演奏が始まる直前に、一言バンドの紹介スピーチをして欲しいと言うのです。これでも私は世界でも12を争うshyな国民性の日本人ですし(少なくともこの頃は)、当然、英語で言わなきゃいけません、、、そんなことやったことないし、自分のbroken Englishでは誰も理解できないから、やめた方が良いと尻込む自分に、Dylan

 

 

 

 

 

 

 

“Who cares?”

「誰がそんなこと気にするもんか」と食い下がります。

 

 

 

 

 

そのように自分に言ってくれたことはホントに嬉しかったし、ここで断るのはcoolではないと決心した自分は、度胸付けにビールを立て続けに2本ほど飲み干し、グルグル回る頭をフル回転させて、何を言うかセンテンスを考え始めました。

 

 

 

 

 

 

今思えば、これも英検の面接のように、いきなりお題を与えられた時の為の、最初の訓練だったかもしれません。英検ほど難しくないですけどね(笑)。セッティングが終わり、いよいよ自分の番です。人生で初めて客に向かいマイクを握ると、一瞬頭の中が真っ白になりました。ここまで引っ張っておいて、どんなたいそうなスピーチをするのかと思われることでしょう。実際はスピーチというよりはホント一言でした(笑)。Dylanに何度も確認した彼のバンド名を忘れないことだけを念頭に、

 

 

 

 

 

 

“My friend, Dylan is gonna play! Here’s Dreadnoks!!!”

「俺の友達Dylanがやるぜ! Dreadnoksだ!!!」

 

 

 

 

 

もう記憶が定かではないですが、こんなようなことをビールでふらふら、真っ赤な顔で叫んだ気がします。今思い出しても恥ずかしくなる、、、間違ってはいないのですが。今ならもう少しマシなこと言えるのに(笑)。

 

 

 

 

 

 

この頃、あちこちのpartyで知り合った人たちはいましたが、この日のpartyは他の町からもバンドが来ていて、ほとんど知らない人たちばかりでした。変なアジア人が何か言ってるぞと白けた目で見られ、シーンと静まり返るに決まってるという自分の予想は見事に裏切られ、ウォー!とかイェー!という野太い歓声のすぐ後に、間髪入れずバンドの爆音が後ろから自分の体も心も包み込みました。大役を果たしたBB青年は、客側に戻り演奏に合わせ狂ったように飛び跳ね暴れまわりました(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

こんなに高揚した気分になったのは、その後の人生でも数えるくらいだと思います。高校の学園祭で、友人のバンド演奏を羨望の眼差しで見つめた時と同じで、ギターをかき鳴らし歌うDylanとそのバンドメンバーみんな、めちゃくちゃカッコよく見えました。そして民家の地下室で、こんなことが出来るアメリカは最高だ!と心から思いました。

 

 

 

 

 

 

Dreadnoksの演奏で精魂使い果たし(笑)その後のバンドのことはあまり覚えていませんが、、、一生忘れることのない最高のpartyでした。忘れられない理由はもう一つあって、partyから帰る際に、Dylanからまたもや大役を任せられることになるのでした。それは、彼のバンドのベーシストがこの日のライブを最後に抜けるので、代わりにこれからベースを弾いてくれないかというものでした。

 

 

 

 

 

 

実は自分がアメリカ生活で、最初に困惑したものの一つが、口約束の信用性でした。

 

 

 

 

 

 

特に、酒の場で交わした口約束は話半分で聞いておかないと、自分が無駄にがっかりする、とこの頃には学習していました。「来週、ウチに来なよ。」「明日、電話するよ。」などの言葉は、酒の場での社交辞令に過ぎず実現することはまずありません。中にはシラフで場所と時間まで決めておいて、来ない人もいました。

 

 

 

 

 

 

歳を取った今では、日本でも多かれ少なかれそういうことはある、と承知していますが、それでもやはり日本とアメリカでは差があると思います。中でも私の経験上一番実現しないのは「バンド一緒にやろうぜ!」という口約束です。幾ら自分に良くしてくれるDylanとはいえ、お互いに酔っぱらっているし、まさかと思い、「OK じゃあ今度また電話ちょうだい」と言って、その日は帰りました。

 

 

 

 

 

 

しかしその数日後、ホントに彼から電話があり「こないだの話、考えてくれた?」というではありませんか!その話をもちろん忘れていませんでしたが、ベースなんてRAMONESの曲を数曲弾けるぐらいでしたし、バンド経験もゼロ。オリジナル曲をやってる彼らについていけるのか不安でした。しかし、前々からあった自分も地下室のpartyで演奏してみたいという願望は、先日のpartyで確固としたものになり、その願望が不安を勝ったのでした。

 

 

 

 

 

 

「たいして弾けないけど、ホントに俺でいいならやってみるよ。」

 

 

 

 

 

 

こうしてBB青年はBloomingtonunderground sceneの片隅でうごめくPUNKバンド、Dreadnoksのベーシストになったのでした。 そしてDylanは、たまにpartyに誘ってくれる友達からバンドメイトになり、酒の場の口約束を守る稀有なアメリカ人として、自分の中でさらに株が上がったのでした。

 

 

 

 

 

 

彼のおかげで、この先もexciting and funな時間がどんどん増えていきます。

 

 

 

 

 

 

次回は、バンド活動やメンバーのこと、大学の授業のことも書きますので、お楽しみに!

それでは、この辺で!

 

 

 

 

 

BBでした。

Stay safe and healthy!

この記事を書いた人

B.B.
(ビービー)

資格取得:英検1級、TOEIC990(満点)2回

こんにちは、スズキツグマです!B.B. (ビービー)って呼んで下さい。私は帰国子女ではありません。一人の英語学習者として苦労と努力を重ねてきました。その経験から受講者の何がどう分からないか、が分かることが私の最大の利点だと思います。

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